- 山崎 康
- 平塚市民病院 外科
現在私は卒後7年目で、平塚市民病院に勤務しています。
元々私が医師を目指すきっかけとなったのは、祖父母がともに肝臓を患っていたことでした。医学部に在学中、祖父母がともに他界したことから、消化器外科を徐々に意識し始め今にいたっています。
私が外科のなかでも特に胸部外科に興味を抱き始めたのは、大学病院で研修医としてローテーションしていた時でした。消化器外科、呼吸器外科、心臓血管外科をローテーションし、どの科も非常に忙しかったですが、手術後の達成感などは格別のものがあったことが今でも印象に残っています。様々な経験をし、現在は消化器外科において、食道疾患を中心に診療しています。
私が専門としている食道癌は、手術において限られた視野の中で重要な神経、血管などを傷つけないように切除せねばなりません。特に神経周囲のリンパ節郭清などは非常に繊細な技術が必要になります。技術の習得には経験、時間がかかると思いますが、その分、奥が深くやりがいがあると思っています。また現在は食道癌に対し、手術だけではなく、内視鏡的治療、化学療法、放射線療法などあらゆる治療法があります。食道外科医に求められる技術、知識は増えていますが、患者さんにより良い治療をできるよう日々勉強しています。
最後に、医学生、研修医の先生方は外科医は忙しくて大変というイメージがあると思います。まさにその通りです。ですが日常臨床においてそれ以上のやりがいを感じて我々は診療しています。施設間に差があるかもしれませんが、メリハリをつけて診療していれば、休みがないなんてことはありませんから安心してください。
ご覧になった医学生、研修医の先生方が一人でも胸部外科領域に興味をもってくれればと思っています。
まずは外科に入局してください。
そして我々と一緒に働きましょう。