- 田井 龍太
- 近森病院 初期臨床研修医2年目
胸部外科医になろう
私は現在初期臨床研修の2年目です。私は胸部外科の中でも、心臓血管外科医を志しています。
なぜ、心臓血管外科を目指しているかについて書きたいと思います。私は医学部を志望した頃は、薬による治療よりも手術で患者さんを治したいという漠然とした思いで外科系に進もうと思い、大学に入学しました。その後授業や実習で色々な科を見るようになりより、外科系だけでなく各科それぞれの魅力に触れ、より具体的に将来志望する科について考えるようになりました。外科系に進みたいという気持ちは揺らがなかったのですが、その中で特に心臓血管外科に魅かれるようになりました。その理由としていくつかあるのですが、最も魅力的なこととして、手術を行うと多くの場合以前の状態よりもよくなることが多いということです。具体的には、弁膜症により心不全を来している患者さんが手術をうけることでADLが改善した生活を送れるようになったり、狭心症・心筋梗塞により苦しんでいる患者さんがCABGによって症状から解放されたりするなど、予後だけでなく生活そのものをよくできることが心臓血管外科の魅力です。もちろん、大動脈解離などの致死的疾患を救命しうることは大きなやりがいであると思います。
手術だけでなく、周術期管理も大変な所ではあると思います。ですが、それ以上に多くの魅力とやりがいがあると思います。現在初期研修を行っている病院の心臓血管外科の先生方を見ていると自分もそうなりたいと強く思います。
医学生・初期研修医のみなさん、心臓血管外科はここに挙げたもの以外にも多くの魅力ややりがいがある科です。一度見学や、研修ローテで回ってみることをおすすめします。そして、一緒に心臓血管外科を目指しませんか。